静けさと彩りと

*そふぃーの森*

心を戻してくれる存在

そろそろ自分らしく生きたい。

このような想いを目標として抱えながら
定期的に 違和感の多い状況へと
自ら踏み込んで行ってしまう。
なぜ繰り返してしまうのか、と呆れる。
本当に、呆れきってしまう。

些細な好奇心、
これが歪んでいるのだと自覚している。

本来、好奇心というものは誰にでもあり
知的活動の元であるはずなのだが
そこに、ほんの少しラクな道や欲などが
紛れ込んでしまう。
ちょっとした心の隙は、いとも簡単に
甘い誘惑を嬉々として受け入れる。
わたしは、まだまだ もろく未熟なのだ。

人間の心というものは、そもそも
未熟で流されやすいものかもしれない。

いかにコントロールするか
失敗から何を学び活かすのか
その必要性に、いつ気がつき
言動と心と考え方を一致させようとするか
それは、人間の課題なのだろうと思う。

堕落するのは一瞬なのに
這い上がるのは難しい。
けれど、本人の決意次第で
『自分らしく生きる』ことは可能になる。
一人で心を静める時間を楽しみ
より良い環境と人間関係に身を置くのだ。

時を巻き戻す事が出来なくても
不要な物を排除し、やり直す事は
いつだって、何度だって可能であると
本当は自分自身が知っている。


7年ほど前、あるブログに出逢った。
優しさと厳しさとユーモアを兼ね備えた
非常に魅力的な文章を書く女性。
何より驚いたのは
彼女の持つ専門知識のほぼ全てを
惜しみなく無料で公開している事だった。

現在もそのスタンスは変わらず
コメント欄でも常にムラ無く 正直に共感し
的確な言葉で助言をしている。
何事にも手を抜かず、丁寧に生きている、
そのような印象を わたしは持っている。

才能を常に磨き続ける事をやめない
精神的な清らかさが 強さに思えるけれど
きっと、彼女も初めは弱く
だからこそ人間味ある言葉で
説得力のある文章を書き上げるのだろう。


久々に彼女の文章をじっくりと読むと
必要とするものが見える気がしてきた。
安易な楽しみではなく
知的な充実感を わたしは欲している。
ならば……答えは
望む場に身を置くだけ
という非常にシンプルなものだ。



シンプルであること。
偽らず純粋であること。
これが案外容易でない事も
人間は知っている。

sophie