静けさと彩りと

*そふぃーの森*

風の時代 とは

「風の時代」という言葉を、今年の星占いで何度も見聞きしています。
約250年ほどの「地(土)の時代」から「風の時代」へと変化する星の動きがあるそうです。
それが、この2020年12月。

占星術は、科学的根拠が証明されていないのにも関わらず、多くの人がなんとなく気にしているという興味深いもの。
雑誌やテレビ番組に占いコーナーがあり、かつ継続的に扱われています。占いを嫌悪する人も居るのに、誰もが目にする場から消えないということは、それなりに需要があるのでしょう。

わたしは小さい頃から星占いが好きでした。しかし大人になったある日、ふと目にした星占いの言葉によって嫌な気分のまま1日を過ごしたことがあり、その後数年間占いを見聞きしない時期がありました。
自分が疲れていたせいなのかもしれませんが、ぴたりと遮断したくらいですから、それなりに露骨な表現だったのだと思います。

一度嫌になると、ピンポイントの開運グッズ、今日のアンラッキーはあなたです、など世界中の人間を12分割した安直さ、更には一時期「へびつかい座」が加わる13星座が話題となり、あっという間に話題は消え、どうぞご自由に、と関心をなくしました。
きっとその頃のわたしは、何かに忙しく余裕が無かったのだと思います。


ある時から空を観ることに関心を持ち、月の満ち欠けや流星群、惑星の動き、NASAJAXAをチェックするようになり、宇宙繋がりで目に止まった占星術の記事が素敵な文章で、それ以来その方の文章だけは欠かさず読んでいます。
占星術を楽しむことに復帰しました。


天文学的にも占星術的にも「風の時代」への変化は話題となっているようです。
ただ、誰も経験の無い「風の時代」。
一体 何なのでしょう。

ぼんやり考えていた時、あ、これだ!と感じたのは、藤井風さんの『帰ろう』という曲でした。
知らない人は少ないと思いますが、ぜひ歌詞をしっかり聴いてみてください。
ちなみに『何なんw』という曲名も「風の時代とは何なのだろう」と思っていたわたしを笑わせてくれました。


YouTubeで配信していた青年が、この演奏活動の難しい時期に武道館ライヴを無事に成し遂げる。
インターネットの世界で、人々のキツい部分が目立ち始めるなか、『帰ろう』という曲のコメント欄は彼の人間性により異空間のような優しい世界となっています。

きっとこれから、藤井風さんの周りの異空間のような優しい世界が、世の中の普通になるのだろうと感じています。
そして、彼のように淡々と努力をし、そのような姿が正当に認められる時代になるとも思います。

誰かに勝つこと、闘うことの必要がなくなる「風の時代」でありますように。

sophie