静けさと彩りと

*そふぃーの森*

新月と祈り

春分の日が過ぎ
新月を迎える


晦日からお正月の時期よりも
この時期の方が
なんとなく節目感が大きく
新たな気持ちになる。

基本的に忙しい状況が苦手なので
大掃除や 暮れのご挨拶
おせち料理の準備などに追われて
世間の空気がむやみに慌ただしくなると
とても息苦しくなってしまう。
新年を迎える意義より
形式的にすべきとされる事を済ませ
自己満足のように安堵するかのような
雑な雰囲気に巻き込まれる感覚が
なによりつらい。

風通しの良い暖かな季節に
大掃除をした方がよいだろうし
大渋滞の中 疲れきって移動する事が
どうしても必要だとも思えないのだ。
あわててプリントアウトした年賀状より
心のこもった一言の方が嬉しい。


節目となる時間は
心を静めて穏やかに過ごしたい。

お彼岸の時期は
お盆や年末年始よりも
穏やかな空気が流れるような気がする。

この時期にお墓参りをすると
お寺の梅や桜の樹々の様子で
かならず過去の気候や出来事を想い出せる。
それが わたしにとっての
節目になっているのかもしれない。


新たな気持ちにはなるのだけれど
花粉症のわたしにとっては
春と秋は 最も警戒すべき時期でもあり
スッキリ感は微妙なところなのですが
少々の身体的不調は
精神的な充実感があれば
あまり気にせずやり過ごす事が出来る。



嫌な時
不満な時
思い通りにならない時
ツラい時
怒っている時
泣きたい時
うかれている時

わたしの感情が大きく動く時
祖父母はいつも
にこやかに受け止めてくれた。
そういう人なのだと
幼い頃は思っていたけれど
きっと
心の奥から出せないくらい
辛い体験があったからなのだろうと
今は想う。


大人になったわたしは
そろそろ
「何かが起こっている時」に
どっしりと にこやかに見守る存在に
なれたらよいな と想う。


sophie