静けさと彩りと

*そふぃーの森*

闘病

今年初め、叔父がステージ4の癌で、治療をしなければ余命2週間だと宣告されました。
抗癌剤治療を受けるには、他の病気治療と手術をし、体力を戻す必要があり、非常に厳しい状況でした。

なんとか手術が成功し、抗癌剤治療を受けることができました。
薬との相性が良かった為、癌細胞が小さくなり切除手術が成功し、6ヶ月ほどで退院できました。
その日は、叔父の父の命日。
暑い夏でした。

夏から秋にかけ自宅で元気に過ごし、奇跡的な快復でした。

そして冬になり、体調が悪くなった叔父は亡くなりました。
叔父の母の命日も年末で、バタバタと葬儀が行われた事を思い出します。

余命2週間が、病気を克服して約10ヶ月ほど生きられたのは、家族や周りの人にとっては、ささやかながら幸せな思い出を作るのに有難い時間でした。
本人はとてもきつかったと思います。


クリスマス直前、浮かれ始めていた時。
世の中はキラキラとクリスマスムードなのに、急に自分だけ取り残された様に時間が止まりました。
まだ受け入れられない、信じられない気持ちもあります。
そして世の中は、お正月を迎えるため、幸せなせわしなさに包まれています。


寿命というものは、決まっているのかなと最近思うようになりました。
いつなのか分からないからこそ、今を大切にしなければ、と、一年を振り返りつつ感じています。

毎日たくさんの生と死があり、
喜びに満ちた笑顔と
哀しみとやるせなさでいっぱいの気持ちが
同時に行き交うのが現実です。

苦しみの中にいらっしゃる方々も
どうか少しでも穏やかな瞬間がありますように。
年の瀬に願わずにはいられません。

sophie